UBI研究機構 資料データベース / 全資料 58 RESOURCES
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資料データベース

実論文・研究資料の要約を、原題・著者・出典とともに掲載しています。各ページでは研究の方法、結果、日本へ当てはめる際の注意点を確認できます。

58RESOURCES / 収録数
031 論文労働供給米国・カナダを中心とする先進国、補足的に途上国 / 文献レビュー / 2018 条件なしの現金給付は行動をどう変えるか — 米国を中心とする証拠レビュー Ioana Marinescu(ペンシルベニア大学・NBER) UBIへの反対論では、条件のない給付が就労を大きく減らし、浪費を増やすという懸念が繰り返される。しかし当時、先進国で全国的・恒久的なUBIを直接評価した研究はなかった。本稿はUBIの要素を部分的に持つ制度を集め、消費、就業、教育、健康、犯罪、家族形成への影響を整理したレビューである。 032 論文労働供給米国(マサチューセッツ州) / 宝くじ当選額を用いた準実験 / 2001 偶発所得は労働・貯蓄・消費をどう変えるか — 宝くじ当選者の追跡 Guido W. Imbens(カリフォルニア大学ロサンゼルス校・NBER), Donald B. Rubin(ハーバード大学), Bruce Sacerdote(ダートマス大学・NBER) 不労所得と労働の相関には能力や選好が混ざるため、純粋な所得効果を測るのは難しい。本研究は、賞金を20年間の年金として受け取る宝くじを利用し、異なる当選額がその後の労働、所得、消費、貯蓄をどう変えたかを推定した。 033 論文制度設計・財源米国(数値較正) / 最適課税理論・数値シミュレーション / 2002 最適な所得移転制度 — 労働時間と就業参加の反応を分ける Emmanuel Saez(カリフォルニア大学バークレー校・NBER) 所得保障は再分配を強める一方、給付逓減率が労働を抑える可能性がある。従来の最適課税論は主に労働時間の調整を扱ったが、低所得層では働くか働かないかという参加反応も重要である。本稿は二つの反応を同じモデルに入れ、負の所得税と勤労所得税額控除のどちらが望ましいかを示す。 034 論文制度設計・財源米国(ペンシルベニア州) / RCT / 2019 給付の受給開始とターゲティング — SNAP申請支援実験 Amy Finkelstein(MIT・NBER), Matthew J. Notowidigdo(ノースウェスタン大学・NBER) 給付資格があっても、情報不足、書類、時間、心理的負担のため申請しない人が多い。案内や申請支援で受給率を上げられても、最も必要な人に届くとは限らない。本研究は、受給開始の増加とターゲティングの質を同時に評価した。 035 論文途上国の給付マラウイ(ゾンバ地区) / クラスターRCT・給付終了2年後追跡 / 2019 給付が終わった後に何が残るか — マラウイ少女への現金給付追跡 Sarah Baird(ジョージ・ワシントン大学), Craig McIntosh(カリフォルニア大学サンディエゴ校), Berk Özler(世界銀行) 現金給付は実施中の就学、結婚、妊娠、HIVを改善し得るが、終了後も人的資本として残るかは別問題である。本稿は、同じSIHR実験の給付中成果を扱う[「現金か条件か」](22_Baird_現金か条件か_2011.md)から約2年後を追跡し、条件付きと無条件の差を検証した。 036 論文途上国の給付ウガンダ北部 / クラスターRCT・9年追跡 / 2020 起業助成は貧困からの恒久的脱出になるか — ウガンダ9年追跡 Christopher Blattman(シカゴ大学・NBER), Nathan Fiala(コネチカット大学), Sebastian Martinez(米州開発銀行) 貧しい若者が収益性のある事業を始められない原因が資金制約なら、一度の大口助成で長期的な所得経路を変えられる。Youth Opportunities Programでは4年後に所得が38%高かった。本稿は9年後に再訪し、その差が持続したかを検証した。 037 論文健康・幸福度ケニア(シアヤ郡) / 二段階クラスターRCT・空間IV / 2026 現金給付は子どもの命を救うか — ケニア大規模実験 Michael W. Walker, Nick Shankar, Edward Miguel, Dennis Egger, Grady Killeen 所得と乳幼児死亡には強い相関があるが、所得を無作為化して稀な死亡を検出するには巨大標本が要る。本研究は、[同じケニア実験の一般均衡研究](20_Egger_現金給付の一般均衡効果_2022.md)を2023年まで追跡し、出生10万件超から死亡、死因、医療利用と母親の行動を分析した。 038 論文消費・家計メキシコ南部8州の農村 / クラスターRCT / 2014 現金か食料現物か — メキシコ農村でのパターナリズム検証 Jesse M. Cunha(海軍大学院) 食料を現物で配る理由の一つは、現金では酒・たばこなどへ使われ、子どもの栄養が改善しないというパターナリズムである。本研究はメキシコの食料支援PALで、同価値の現金と食料バスケットが消費・栄養・健康をどう変えるかを直接比較した。 039 論文途上国の給付ルワンダ(Kayonza・Nyabihu地区) / 多群クラスターRCT・費用等価比較 / 2024 現金か複合的な栄養支援か — ルワンダで費用をそろえた比較 Craig McIntosh(カリフォルニア大学サンディエゴ校), Andrew Zeitlin(ジョージタウン大学) 栄養教育、衛生、農業、貯蓄組合を束ねた支援と現金給付は、費用も成果の種類も違い比較が難しい。本研究は現金額を複数無作為化し、事後に確定した実施費用と同じ点へ補間することで、複合支援Gikuriroと無条件現金を比較した。 040 論文子育て・子ども米国(ノースカロライナ州西部) / 縦断パネル準実験・個人固定効果 / 2018 世帯所得は子どもの性格と行動を変えるか — チェロキー配当の準実験 Randall Akee(カリフォルニア大学ロサンゼルス校), Emilia Simeonova(ジョンズ・ホプキンス大学・NBER), E. Jane Costello(デューク大学), William Copeland(デューク大学) 低所得と子どもの精神健康・性格には相関があるが、親の能力、健康、選好が混ざる。東部チェロキー族のカジノ開業後、成人部族員全員へ利益配当が始まった。本研究はこの外生的な所得増を利用し、思春期までの行動、情緒、性格と家庭内関係を追った。